小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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色話

「バーダー」 2010年2月号

今月号の特集は「鳥の色」について。
図鑑に書かれる鳥の色の表現というのは、実に悩ましい問題
だそうだ。

カラスを例にとっても図鑑によって「黒」「光沢のある黒」
「全身黒く、紫色または青の光沢がある」などと説明が
まちまち。
カラー写真入りの図鑑なら、鳥の色の表現は、いっそ省いて
しまいたいものらしい。

鳥の鳴き声ならば、昔から「聞きなし」というものがあり、
例えばセンダイムシクイなら鳴き声が「焼酎一杯、グィー」
と聞こえる、というものが、一般に広まっている。
才能(?)がある人は、まったく新しい聞きなしを考えつ
いたりもするが、鳥の色については、なかなかそういうもの
もない。

特集記事では、鳥の色を
C(シアン)
M(マゼンダ)
Y(イエロー)
K(ブラック)
のカラーチャートで表す試みをしている。
カラー印刷で使われたりするだけあって、正確さ、という
点では優れていると思うが、やはり

「C100 M50 Y0 K0」

だと、印刷業界で働いてでもいないかぎり、すぐにどんな
色かイメージが湧かない。

「コバルトブルー」

と言われれば、すぐにピンとくるが、人によってイメージ
する色が若干異なるだろう。

多少、曖昧でも分かりやすさを取るか、イメージしにくいが、
正確な方を取るか、どちらを重要視するかで分かれてくる
だろう。

もう一つ興味を惹かれたのは、「鳥の名前を与えられた色」
について。

「鶯色(うぐいすいろ)」
「鴇色(ときいろ)」
「鶸色(ひわいろ)」
「鳶色(とびいろ)」
「鴨羽色(かもばいろ)」
「紫烏色(しうしょく)」
・・・などなど。

古いものは奈良時代からあった言葉もあるが、爆発的に種類
が増えたのは、やはり江戸時代に入ってかららしい。
カラー写真などない時代だから、言葉だけで人に色を伝える、
となったら、「あの花の色」とか「あの鳥の色」などの表現
で伝えるしかなかったのでできた言葉なのだろう。

もう一つ、これは素人の考えだが、植物の色だったら、取って
きてすり潰せば、再現できそうだが、鳥はそうもいかない。
なんとかして、鳥の色と同じ色を再現してやろう、という
想いが、鳥をじっくりと観察させ、鳥の名前を持つ色、という
ものができたのではないか、と思う。
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この記事へのコメント

鳥の色をCMYKで表すって面白い試みですね
でもたぶんほとんどの人は
イメージがわかないと思いますね

僕なんか同業者の会話なんかでは
C70くらいの空とか出たりしますけど

鴇色とか鳶色とか
でも昔の日本の伝統色って
印刷じゃ再現できないような色が多くて
けっこう好きです

  • 20100208
  • 赤坂王子 ♦-
  • URL
  • 編集 ]
Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

> 鳥の色をCMYKで表すって面白い試みですね
> でもたぶんほとんどの人は
> イメージがわかないと思いますね

文章の横にカラーサンプルがなければ、
まったくわかりませんでした。


> 僕なんか同業者の会話なんかでは
> C70くらいの空とか出たりしますけど

義父が印刷業界で働いていたので、
こういう話をすると喜びそうです。

> 鴇色とか鳶色とか
> でも昔の日本の伝統色って
> 印刷じゃ再現できないような色が多くて
> けっこう好きです

日本の伝統色は、印刷が難しいんですね。
初めて知りましたが、言われてみれば、
そんな感じの色が多いような気もします。

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